人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ナビア外伝(04)

 ペルシャ出身のShookaとAtousa、拉致されたShookaの両親を探して東に向かって旅を始めた。

 今、二人はサマルカンドを目指して、カスピ海に沿って移動中である。カスピ海沿岸の気候は日本のそれとよく似ている。



 ShookaとAtousaが蛇のいっぱいいる道を進むと道端に一人のおっさんが立っている。どうやら敵意はないようだ。二人は話をしてみることにした。
ナビア外伝(04)_c0164916_3374037.jpg

「おっさん、ここで何しているの?」
「おっさんかよ、ご挨拶だねぇ」
「あ、失礼しました。すいません」
「いや、いってことよ。気にすんな。それよりここを抜けるつもりかい?」
「あ、はい、そのつもりですけど」
「この先には猛虎団という盗賊の一味のアジトがあってな、ならず者たちがうじゃうじゃ集まっているぞ」
「え~!それは困ります」
「しかも、そこの丹青寿という親玉ってのがやたらと強いんだ」
「Atousa、どうしよ?困ったね」
「どうするも、他に道はないし・・・」
「お二人さん、そのへなちょこ武器ではとても勝てないと思うけどな」
「ありゃぁ!ますます困ったなぁ」
「では、少しましな武器を売ってやろうか?」
「え!武器を持っているの?」
「ああ、あるよ、命とどっちが大事かな?」
「みせて」
「これなんかどうだ?」
ナビア外伝(04)_c0164916_3375590.jpg

「なにそれ?猫の頭とフライパンじゃない?」
「そうみえるかい?でも、これでなかなか強いんだぞ。ほら持ってみな」
「あ、本当だ、すごく強い!」
「安くしておくよ、特別価格だ」
「あれ?なんだこれ?使用時間制限がついている」
「うん、制限時間内にいい武器をみつけることだな」
「そっか。じゃ、仕方がない。買うよ」
「その武器なら丹青寿に勝てるかもな」
「かもじゃ、困るんだけど。でも、ありがとう」

(つづく)

by AUelderman | 2010-08-04 03:37 | ナビア外伝